昭和中期:親子

祖母と幼き頃の叔父の写真。

叔父はダウン症候群です。
ダウン症候群は、知能と身体のそれぞれに障害が出る先天性症候群です。
個々人で重度は異なりますが、知能は発達遅れ、身体は心臓病などの形で障害が現れます。
叔父が生まれた頃の研究では、21番染色体がトリソミー(2本であるはずの染色体に余分な1本な染色体が存在すること)が発見された程度でした。

「20歳まで生きられるか分からない」
医師からの宣告に、祖父母は毎日のように叔父を連れて神社や寺へ参拝していたそうです。

50歳を超えた叔父は、幼い頃と変わらず、屈託のない笑顔をしています。
家族に障害者がいることは、恥ずかしいことではありません。
しかし「ダウン症候群の子どもは天使だ」なんて綺麗に考えたこともありません。
私にとっての叔父は、純粋で明るい、だたかけがえのない家族です。

1960年代
大阪市

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