祖父母の家や実家を整理していると、納戸から大量の写真やネガが出てきた。
一部アルバムに整理されたものがあったが、無精にも箱に詰め込まれているだけ。
一番古いのは祖母の女学校時分に撮影されたモノクロの家族写真。
曾祖父の顔を見たのは、それが初めてだった。

祖父や父が会社の部下と飲みに行ったときの写真。
私や姉弟が生まれたときの写真。
祖母が戦中に亡くなくした兄の写真。
裏に名前や日付が記されているものもあった。

引っ張り出してきた写真を母に見せると、昔話をたくさん聞かせてくれた。

おてんばだった母が頻繁に新しい服やタイツに穴を開けて祖母に怒られたこと。
祖母は怪談話が上手で、子どもを怖がらせて楽しんでいたこと。
祖父特製のとびきり甘いおしるこで、お腹を壊す人が出たこと。
曽祖母が父を気に入り、母がいなくても話し相手に呼んでいたこと。

遥か昔の記憶を呼び起こしたり、あたかもその場にいたかのような懐かしい気持ちにさせたり。
何気ない一枚の写真でも、不思議な力が備わっている。


おもひで」では、我が家の昭和時代に撮影された写真を当時のエピソードや私の記憶を添えて掲載しています。
ぜひご笑覧ください。

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